音痴だと自覚している人の中には、リズム感や音程が正常レベルの人もいます。
それにもかかわらず、自分を音痴だと思ってしまいます。
その多くは、「自分が出せるキー」を把握しておらず、出せないキーが多い楽曲を歌ってしまっているのです。
つまり、自分が出せるキーを把握できれば、音痴を克服できる可能性があるわけです。
この記事では、そんな音痴を克服するために必要な「自分が出せるキー」の確認方法について解説していきたいと思います。
「キー」とは
音楽の話題になると、「キー」という言葉を使ったり聞いたりすることがありますよね。
キーとは、日本語で言えば「調」のことで、音階を指します。(いわゆる「音のグループ」です)
多くの楽曲は、何かしらの「キー」を基準にして制作されています。
キーの構成音を基にメロディーを制作することで楽曲としてまとまっていくわけです。
自分が出せるキーを知り、楽曲の中の最高音と最低音と照らし合わせることで、「自分に合った楽曲なのかどうか」が把握できます。
音域を示す文字はドレミファソラシドとは違う
キーを示す言葉として使われるのは、「CDEFGABC」といった言葉です。
しかし、「あなたの最高音はAね」と言われたとしても、どれくらいのキーなのかわかりませんよね。
これを分かりやすく解説してみると以下のようになります。
・C=ド
・D=レ
・E=ミ
・F=ファ
・G=ソ
・A=ラ
・B=シ
・C=ド
いかがでしょうか?
この違いを把握できれば、自分の最高音と最低音の高さと低さが分かりますよね。
ただし、キーを表す時、「A」というように英語表記だけ言うケースはありません。
「A4」や「A3」といったように、必ず数字が横に付くのです。
この数字は「何オクターブ目なのか」を示しています。
ちなみに、違う表記の仕方で「hiA」というようなものがありますが、これは表記の仕方が違うだけで「A4」と同じです。
「hihiA」が「A5」、「hihihiA」が「A6」というようになります。
一般的なドレミファソラシドは「A3」や「C3」といった3のキーが標準キーとなります。(ピアノメーカーによっては「4」となるケースもある)
つまり、一般的なドレミファソラシドが出れば、それは「C3~C4」まで出せているということになります。
カラオケで歌いたいお気に入りの楽曲の最高音と最低音は、ネットなどで検索してみると把握できます。
つまり自分の出せるキーが分かり、歌いたい楽曲の最高音と最低音が分かれば、「上手に歌える楽曲」なのかが把握できるわけです。
自分のキーを把握する方法
それでは、実際に自分のキーを確認する方法を挙げていきましょう。
「音程ピッチモニター」を使用する
近年では便利なアプリが数多くありますよね。
キーについても簡単に把握できるアプリがあるのです。
「音程ピッチモニター」であれば、実際に低音と高音を出せば画面にそのキーが表示されるので、自分の限界値が簡単に把握できます。
ボーカルレッスンを受けてみる
歌のことはやはりプロに聞いてみるのが一番でしょう。
ボーカルレッスンでは、自分のキーにどれほどの幅があるのかを知ることができます。
レッスンによってキーの限界を広げることもできますし、自分のキーの幅に合った楽曲を教えてもらうこともできるでしょう。
キーの狭めな楽曲
ここからは、キーが低めであっても歌いやすい楽曲をいくつかご紹介しましょう。
福山雅治 「HELLO」
福山雅治と言えば、甘い低音が魅力ですが、この曲はサビ部分もそこまで高くなく、AメロBメロも楽に出せるキーなのでとてもおすすめです。
星野源 「恋」
ドラマの主題歌として大ヒットした「恋」もキーが広くない楽曲です。
リズムが若干速いですが、一番高いキーの箇所は裏声で歌われているのでとても歌いやすいはずです。
あいみょん 「マリーゴールド」
女性に大人気のあいみょんの楽曲の中でも人気の高い「マリーゴールド」も、音域がそこまで広くなく歌いやすい楽曲です。
どんな世代にも空かれる楽曲なので、
西野カナ 「トリセツ」
一昔前に絶大な人気を誇った西野カナですが、「トリセツ」は今もカラオケでよく歌われている楽曲です。
サビもそこまで高くなく、テンポも意外と速くないため歌いやすいはずです。
まとめ
今回は、音痴を克服するために必要な「自分が出せるキー」の確認方法について解説してきました。
自分の出せないキーがある楽曲を歌うと、音痴に聴こえてしまうものです。
楽曲のキーを知ることと同時に、自分の出せるキーの幅も知るべきです。
自分に合ったキーを歌えれば、音痴に聴こえる回数もグッと減るはずですよ。