「自分は音痴だ」と自覚している人は、「いつかはカラオケで人の顔色を気にせず歌ってみたい」と思っているはずです。
近年ではボーカルスクールも増え実際に通う人も増えてきましたし、「音痴を直すための通信レッスン」のようにオンラインで学ぶ人も増えています。
しかし、完全に音痴を改善させるには、ある程度の期間(およそ半年ほど)必要なので、その間にカラオケに行く機会があると、音程がズレた歌声を披露しなければなりませんよね。
そこでおすすめなのが、「上手く聞こえる歌い方」を実践するという方法です。
ちょっとしたコツを知り実践するだけで、音痴に聴こえにくくできるのです。
この記事では、そんな「カラオケがより上手く聞こえる歌い方」について解説していきたいと思います。
カラオケがより上手く聞こえる歌い方
それでは、実際に上手く聞こえるコツをいくつか挙げていきましょう。
①リップロールや発声練習をさりげなく行う
スポーツする際にストレッチを行い筋肉をほぐすように、歌う前にはしっかりと喉の筋肉や唇、舌などを動かし、ほぐす必要があります。
上下の唇を震わせる「リップロール」を行うだけでも、歌いやすさが変わってきます。
さらにおすすめなのが、「声量のある人が歌っている最中に発声練習をする」という方法です。
大きな声で発声練習してしまうとバレますが、話声くらいの大きさで「アーーー」と発声するくらいであれば、まずバレないでしょう。
発声練習をする際は、自分が出せる最も低いキーから、徐々にキーを上げていき、最も高いキーで終わらせます。
この時「ア」ではなく、自分が出しやすい文字(「イ」「ウ」「エ」「オ」などの母音や「マ」「ハ」などが出しやすい)で発声しましょう。
他にも、トイレに行くついでに(トイレ内に誰もいないことを確認した上で)発声練習を軽く行うのも良いでしょう。
発声練習をするだけでも、だいぶ声の出しやすさは変わるはずです。
②マイクの持ち方を変える
歌い慣れていない人は、マイクの持ち方を意識できずに、上手く自分の声を拾えていないことが多かったりします。
人によってはマイクの下の方を持ったり、マイク部分に親指と人差し指を軽くかけて歌ったりしますが、これでは歌声をしっかりと拾えません。(特に上を持ちすぎるとマイクから大きな音が鳴り響く「ハウリング」が起こりやすくなります)
また、マイクの角度も重要です。
声が出る口元に対して垂直になるようにマイクを持ちましょう。
マイクの持ち手部分を顎に近づけて歌うと、上手く歌声が拾えません。
③音やマイクのボリュームを上げ過ぎない
音痴な人に多い特徴としては、「音がうまく拾えない」というケースです。
リズムが上手く取れないため、自分の声を正確にあてることが難しくなります。
また、音が大きすぎると自分のキーも見失いやすくなるため、余計に音痴に聞こえてしまうのです。
そのため、自分が歌う直前に軽く音とマイクの音量を下げるようにします。
たったこれだけで、格段に歌いやすくなるはずです。
④左手でリズムを取りながら歌う
音痴はいくつかのタイプがありますが、「リズムが大きくズレてしまう」という人ならば、「左手でリズムを取りながら歌う」という方法が非常に有効です。
歌によってリズムが違いますが、近年の歌は4拍子が多いので、「タン・タン・タン・タン」というリズムになります。
「タン」に合わせてマイクを持たない方の手で自分の太ももを叩きながら歌うと、歌声と音がズレにくくなります。
もしも可能であれば、事前に歌う曲をいくつか決めておき、1人カラオケなどで練習しておくと良いでしょう。
その際に、音程を合わせる練習だけでなく、「リズムを掴む練習」をしておくとさらにGOODです。
発声はせずに、左手で太ももを叩くリズムだけを練習すれば、確実にその歌のリズムを掴むことができることでしょう。
⑤母音だけを意識して歌う
音痴な人が曲のすべての音程とリズムを捉えて歌うのはほぼ不可能です。
すべてを意識すれば、結局頭の中がごちゃごちゃになり、音痴な歌になってしまいます。
そんな時は、あまり多くのことを意識せずに、「歌詞の母音だけを意識して歌う」という方法が効果的です。
例えば、「きみがいたから」という歌詞であれば。「き(い)」「み(い)」「が(あ)」「い(い)」「た(あ)」「か(あ)」「ら(あ)」となります。
この母音部分を意識して歌うだけで、音程が安定しやすくなるのです。
テンポの速い曲だと難しいので、なるべく一定のリズムでテンポもゆっくり目の曲を選びましょう。
まとめ
今回は、「カラオケがより上手く聞こえる歌い方」について解説してきました。
音痴を完全に改善させるのは時間がかかりますが、カラオケはちょっとした工夫を実践するだけでそれまでよりも上手く聴こえるように歌えるのです。
もちろん、そうした工夫だけでは根本的には改善できないので、レッスンなどを受けるべきですが、何もしないよりも確実に聴きやすい歌声となるはずです。
ぜひカラオケに行く際はいくつか実践してみましょう!