子育てをしていく中で、「あれ?私の子供音痴かも?」と感じる親御さんもいるはずです。

「まあ年齢が上がるにつれて自然とうまくなっていくだろう」と様子を見ていたとしても、多くの場合音痴なまま大人になってしまいます。

音痴であっても生きる上で大きな欠点にはなりませんが、うまく歌えた方が良いのは間違いないですよね。

もしも我が子が音痴だった場合には、親としてできる限りのことはしてあげたいものです。

この記事では、そんな「子供が音痴だった場合にすべきこととしてはいけないこと」について解説していきたいと思います。

子供が音痴だと気が付く瞬間

2~3歳くらいまでは、「お母さんといっしょ」などで流れる歌に合わせて子供が歌おうとしても、音程やテンポがズレるのは当然なので、それほど気になりません。

しかし、4歳以降になると、ふとした時に「私の子音痴かも」と思ってしまうケースもあります。

気が付く瞬間としては、「幼稚園や保育園の発表会」や「自宅で歌を歌っている際」、そして「カラオケに行って歌っている時」などでしょう。

発表会では、我が子と同い年の子が大勢いるため、比較できてしまいます。

そのため、「あれ?うちの子が一番下手かも」と気が付くのです。

また、自宅のテレビやPCで流れる歌に合わせて我が子が歌っている時や、我が子を連れてカラオケに行って歌わせた時に、「音痴かも」と感じてしまうのです。

子供が音痴だった場合にすべきこと

もしも我が子が音痴だったと分かったならば、以下のような方法で少しずつ音痴を治していきましょう。

音程が合っている人の生歌をたくさん聴かせる

テレビやPCから流れてくる音楽を聴くことも歌の上達には有効ですが、「生歌」の方が圧倒的に耳に正確な音が入ってきます。

親御さん自身が正しい音程で歌える歌唱力を持っているならば、お子さんの前でたくさん生の歌声を聴かせてあげましょう。(もちろん子供の興味のある歌で)

もしも自身がないならば、歌の上手な家族や友人に自宅やカラオケなどで歌ってもらいましょう。

短期間ではそれほど変化はありませんが、年単位で続けていくことで次第に正しい音程を認識することができるはずです。

楽器の演奏を始める

もしも子供が楽器に興味を持つタイミングがあったならば、全力でサポートしてあげましょう。

楽器は、声を出すわけではないので始めやすいですし、徐々に楽器が弾けるようになっていくことでリズム感や音程を掴めるようになっていくことでしょう。

短めの曲で練習させる

「歌の練習」という意識は持たせずに、「ママ(パパ)その歌好きだなー、もっと歌って」というようにして、短めの歌をお気に入り曲にさせます。

例えば人気曲のサビ部分だけでも良いでしょう。

短い歌であれば、何度も反復して歌うことで正しく歌えるようになっていくはずです。

親御さんも一緒に歌ってあげることで、より早く正しい音程が掴めるようになることでしょう。

一度に1ヶ所ずつ修正させる

音程やリズムのズレを指摘する際には、さりげなく優しく教えてあげる必要がありますが、決していくつものポイントを同時に伝えてはいけません。

例えば、はじめてサッカーをする子供に蹴り方を教える際に、「軸足は膝を曲げて、蹴る方の足はつま先を外側に向けて足首を固定して、押し出すようにパスをする」と一度に多くのポイントを教えてもうまく行きませんよね。

歌も同じことが言えます。

「Aメロの出だしはもう少し低くして、Bメロのあの部分はもっとリズムに気を付けながら」というように、複数のポイントを一気に指摘してしまうと、脳が混乱し上手く改善することができません。

他の部分がズレていたとしても、まずは1ヶ所だけ優しく指摘して治していくようにしましょう。

子供が音痴だった場合にしてはいけないこと

すべきことをいくつか挙げてきましたが、「してはいけないこと」もいくつか挙げておきましょう。

「音痴」と言わない

子供に「音痴だねー」といった言葉を投げかけてしまうと、自己肯定感が一気に下がってしまいます。

「歌うこと」に対する楽しさも感じられなくなりますし、コンプレックスに感じ余計に歌うことをしなくなってしまうはずです。

つい口に出してしまいたくなりますが、グッとこらえて少しずつ改善させるように取り組んでいきましょう。

笑わない

子供の歌を聴いている際に、音程が外れていると、悪気はなくともついクスッと笑ってしまいたくなるかもしれません。

しかし、子供は親の言動や仕草を意外と良く見ているもので、「ぼくの(わたしの)歌が下手だから笑ったんだ」と感じてしまいます。

そのため、たとえ音程やリズムがズレていたとしても、笑わずに聴いてあげましょう。

まとめ

今回は、「子供が音痴だった場合にすべきこととしてはいけないこと」について解説してきました。

我が子が音痴だと知ったら、親としてはかなりショックですよね。

しかし、音痴は高確率で治すことができますし、子供であれば年齢的にも十分に治せると言えるでしょう。

ぜひここで挙げたポイントを意識しながら、少しずつ子供の音痴を改善させていきましょう。