自分の歌声にコンプレックスを感じている人はとても多いかと思いますが、人によって音痴の原因には違いがあります。
音程がズレてしまう人もいれば、リズムが上手く取れない人もいます。
そして、近年多いのが「高音が出せない人」です!
高音が出せない人は本来音痴ではないのですが、高音に挑戦して出なかった時に音程がズレたり、無理だと判断し低音で歌うことで原キーとズレ下手に聞こえたりするので、音痴のように見られてしまいます。
つまり、高音が出せるようになれば音痴だと思われなくなる人がとても多くいるわけです!
この記事では、そんな音程とリズムに並ぶ重要ポイント「高音の出し方」について解説していきたいと思います。
高音の出し方
近年では高いキーの曲がとても多くなりましたよね。
ヒットした曲の中の8割くらいはサビの部分が一般人ではきつい音域であり、歌える曲が限られてしまっている人も多いことでしょう。
高音が出せるようになれば、一気に曲のレパートリーが増えるはずです!
それでは、実際に高音の出し方をいくつか挙げていきましょう。
①力を入れ過ぎないことを意識する
高い声を出す時、思わず体に力が入ってしまいますよね。
しかし、喉に力を入れ過ぎると逆に高い声が出しにくくなってしまいますし、声帯を傷つける原因になってしまうため、過度な力みはNGです。
力み過ぎないことを意識するだけで、意外と今まで出せなかったキーが出せるようになることもあるのです。
高音は時間をかけて少しずつ出せるキーを上げていかなければなりません。
自分が出せる以上のキーを無理やり力んで出そうとしても、声帯を痛めるだけなのでやめましょう。
②裏声から練習する
高いキーの曲を歌う際に、「裏声に逃げる」というテクニックがあります。
これは、地声で出ないキーでも裏声ならば出せるケースが多いからです!
このテクニックを応用し、徐々に高音が出せるようにしていく練習法がおすすめです!
まずは自分が歌いたい曲の出せないキーの部分のみを裏声で出します。
この時、大きな声ではなく、「小さな声」から始めるとより効率よくモノにできます!
小さな声でその音を裏声で出しますが、なるべく長い秒数出すようにしていきます。
例えば、「新しい」という歌詞の「あ」の部分が高いキーとなっているのであれば、「あ」だけを裏声で出すのではなく、「あーーーーーーー」というように、小さな声でそのキーを出し続けるのです。
この小さな声を少しずつ大きくしていき、徐々に地声にシフトチェンジしていきます。
時間はかかりますが、何度も繰り返し行うことで確実に高音が出せるようになることでしょう!
③斜め上に顔を上げながら歌う
高音が出せない人に多い特徴として、「喉が閉じてしまっている」ということが挙げられます。
歌が上手い人や高音が得意な人であっても、喉が閉じている状態で歌えばいつもより高温が出しにくくなります。
つまり、喉を開いて歌うことができれば、いつもよりも高いキーが出せるようになる可能性が高いわけです!
それでは、どのようにして喉を開かせるのか。
簡単な方法としては、「斜め上に顔を上げながら歌うこと」です。
たったこれだけで、喉が開き高いキーが出しやすくなります。
カラオケなどでは恥ずかしくて縮こまって歌ってしまいがちですが、これでは高いキーは余計出せなくなります。
マイクを床と平行もしくは若干マイクを斜めにするように意識して歌うようにしましょう。
リップロールの練習をする
リップロールは、アーティストがライブや歌番組の本番直前に行う準備運動のようなものです。
2023年7月16日現在チャンネル登録者数821万人を誇る『THE FIRST TAKE』に出演するアーティストがよく歌う前に行っているので、観たことがある人も多いはずです!
息を吐きながら唇を震わす発声方法で、徐々に出す声を上げていくことで少しずつ高音が出せるようになっていきます。
また、リップロールをすると力まずに高音を出す練習ができるため、本番でも力まずに声が出せるようになります。
そして腹式呼吸や音の共鳴なども覚えられるため、歌に関する多くのスキルがUPできるのです!
やり方がよくわからないという人は、YouTubeで検索したり、『THE FIRST TAKE』で数年前にバズったLiSAの『紅蓮華』などを観てみましょう。
まとめ
今回は、音程とリズムに並ぶ重要ポイント「高音の出し方」について解説してきました。
音程やリズムにも自信がないけど、特に高音が出ないのが致命的だと自覚している人も多いはずです。
近年のヒット曲はほとんどが高いキーであるため、音程やリズム感を改善してもなかなか歌える曲がないといった状況になります。
そのため、今回挙げた「高音の出し方」を実践して、少しでも高いキーを出せるようにしましょう。
高音が出せるようになると、きっと歌うことが楽しくなるはずですよ!