音痴の人の中には、自分自身が音痴だと気が付いていない人もいますよね。

某国民的アニメの「ドラ〇もん」に登場する「ジャ〇アン」も、そんな自覚症状のない音痴のうちの1人でしょう。

仲の良い友達に「音痴だな」と指摘されるのもショックですが、もしかしたら指摘してくれるだけありがたいのかもしれません。

社会に出ると、直接指摘してこない人がほとんどだからです。

「カラオケに行く機会は多いけど30歳を超えるまで自分が音痴だったことに気が付かなかった」

そんなケースも意外と多いのです。

しかし、音痴の人に対する言葉の中には、「音痴であることを裏付けるもの」も混じっていたりします。

歌った後にその言葉を頻繁に聞くようならば、もしかしたらあなたは音痴であるのかもしれません。

この記事では、そんな「感覚性音痴の人がカラオケ時に掛けられる言葉」について解説していきたいと思います。

感覚性音痴とは?

音痴には実は種類があります。

まずは「運動性音痴」

この運動性音痴は、音感やリズム感はある程度ある状態であるにもかかわらず、声が大きすぎたり地声だけで歌ってしまっていたりと、どうしても正しい音程と声量、声の種類で歌うことができないのです。

音への理解はできているので、歌い慣れていくことで徐々に改善させていくことができます。

「音程がズレている」「テンポがズレている」「裏声が使えていない」といったことを自覚できるので、1つ1つのテクニックを覚えれば自分で練習することでもうまくなっていきます。

しかし、「感覚性音痴」の場合は、自分が音痴だという認識ができないとされています。

音の認知や理解、記憶といった部分に障害があるため、発声練習をするだけでは改善できない可能性が高いのです。

運動性音痴よりも改善は難しいですが、それでも絶対治せないということはありません。

音程を聞き分ける音感を鍛えていくことで、少しずつ自分の歌声がズレていることに気が付けるようになり、改善可能となるはずです。

感覚性音痴の難しい点は、「自分が音痴だということに気が付けないこと」です。

「指摘されるまで自分が音痴だとは思わなかった」といったケースがとても多いのです。

感覚性音痴の人がカラオケ時に掛けられる言葉

もしも友人や同僚などとカラオケに行った際に下記のような言葉を度々掛けられているならば、もしかしたらあなたは感覚性音痴かもしれません。

「その歌凄くいいよね」

歌に関する感想がまったくなく、楽曲に対する感想のみを言われることが多い人は、感覚性音痴である可能性が高いかもしれません。

ちょっと音程がズレていたり、高音が出ていなかったりする場合は、「あの部分難しいよね。私もあそこうまく歌えない」とその箇所について話をすることが多いものです。

そうした言葉は、「それ以外の部分は一定以上のレベルで正確に歌えていた」ということを意味するので、感覚性音痴ではないと判断できるでしょう。

「この歌の歌詞すごくいいよね」

これも前述した歌を褒める言葉と同じように、歌に関しての感想ではなく楽曲に対する感想のみであるので、音程やリズムが大きくズレている可能性があります。

歌詞に話題を向けているのは、「歌声に話題が向かないように」といった心理が隠されているのかもしれません。

ただし、元々歌詞が好きなタイプの人は、歌ではなく歌詞に注目することが多いので、歌詞を褒めているからといって歌が下手だったわけではないケースもあります。

「やっぱりアップテンポの曲は楽しいね」

これも前述した2つの言葉と同様に、歌自体への感想ではなく楽曲のテンポに関する感想を述べています。

アップテンポならば「この曲アップテンポだから楽しい気分になるよね」だったり、「元気でるよね」といった感想になりますが、バラードなどの場合は「癒されるね」「心に染みるね」といった感想になります。

「この曲カラオケの定番だよね」

カラオケには良く歌われる楽曲があり、その楽曲を選曲した場合には、この言葉を掛けられることが多くなるでしょう。

この言葉は、歌に触れているわけでもなく、楽曲や歌詞に触れているわけでもなく、「定番だよね」という「事実」を述べているだけなので、当たり障りない言葉として重宝します。

まとめ

今回は、「感覚性音痴の人がカラオケ時に掛けられる言葉」について解説してきました。

カラオケで歌い終わった後、ここで挙げたいくつかの言葉を「頻繁に」掛けられるようならば、あなたは感覚性音痴である可能性が高いかもしれません。

自分自身が音痴であると自覚することで、ショックを受けてしまうかもしれません。

しかし、感覚性音痴も時間は掛かりますが少しずつ改善させることが可能なので、「気が付けて良かった」とポジティブに捉えましょう。