歌うことが苦手な人からすると、歌のうまい人ってとても羨ましいですよね。
「あんな風に歌えたならば気持ちいいだろうな」
「あの人クラスまでうまくなくても、まともに歌えるレベルになれればカラオケも苦じゃないのに」
そんなことを思っている人も意外と多いのではないでしょうか?
いわゆる「音痴」な人は、一生音痴のままだと思い込んでいることが多いですが、音階の存在を知り意識するだけでも意外とある程度まで改善できることもあるのです。
この記事では、そんな音痴を治すためにまず始めるべき「音階の存在を知る」ということについて解説していきたいと思います。
音階ってなに?
音階とは、音楽を構成する「音」を高さ順に並べた列のことを指します。
誰もが知っている「ドレミファソラシド」こそ、音階です。
「いや、音痴でもドレミファソラシドくらい知っているよ」と思うかもしれませんが、音痴な人はこの音階を正確に発音したり正確に聞き取れなかったりします。
「ミの音で発声してみて」と言われても、その音を当てることができないのです。
・音程音痴
・リズム音痴
・発声音痴
音痴は上記の3種類に分けられますが、その多くは幼少期から音楽に触れる経験が乏しいことで起こっています。
(遺伝が影響する「失音楽賞」の可能性もわずかながらありえる)
音楽に対する経験が乏しい人は、まずは「音階があること」を理解することが重要なのです。
音階を知り自分の脳に意識させる方法
歌は音階の組合せであると理解し、様々な音を覚え自分がその音で発声できるようにするためには、以下のような方法がおすすめです。
いくつか具体的に挙げていきましょう。
カラオケの音程バーを見ながら歌う
近年では、「1人カラオケ」をする人も珍しくないですし、1人で本格的な機材で歌える「ワンツーカラオケ」ができる店舗も多くなっています。
誰にも見られずに歌える環境下で、「採点モード」を使って歌ってみましょう。
カラオケ番組などでよく見るあの「音程バー」が表示されるシステムです。
採点モードで歌ってみると、音程バーが表示されるとともに、「自分が実際に発声した声の音程」も表示されます。
音程が合っていれば、表示されている音程バーをなぞるように表示されますが、音程がズレていると、上下のどちらかに自分の発声した音程のバーが表示されます。
色々な曲を歌ってみるのではなく、大好きな歌を1曲選び、何度も歌ってみましょう。
1回だけでは気付きにくいですが、何度も歌っていくうちに、「出だしの声が高すぎるのか」「サビの部分が低くなってしまっているのか」といったことが確認できるようになっていきます。
この方法を実践するだけでも、音階を知り自分の歌声がどれほどズレているのかを理解できます。
しゃくりやフォール、ビブラートが少ない歌を聴く
音楽は何度も聴くことで音感が身についていきます。
しかし、現代の楽曲はとても複雑に作られていて、歌も非常に難易度の高い歌い方となっています。
例えば「しゃくり」です。
このテクニックは、正しい音程よりも低いところから入り、その後正しい音程に合わせる歌い方です。
また、「フォール」というテクニックもありますが、これはしゃくりとは逆で正しい音程よりも高いところから入り、その後正しい音程に合わせる歌い方となります。
そして「ビブラート」
歌い方のテクニックの中では知名度は高く、声を一定に細かく揺らすテクニックです。
これらの歌い方のテクニックを駆使した曲を聴いてしまうと、なかなか音階を意識しにくくなります。
そのため、あまり複雑なテクニックを多用していないアーティストの曲を見つけましょう。
音階の楽しさを知るには「コーラスグループ」の曲を聴こう
音楽は、その言葉通り「音を楽しむこと」が上達するための近道となります。
音階の存在を知ることが音痴を改善させる一歩目という話をしましたが、音階に興味が持てるようになるのにおすすめの方法があります。
それは、「コーラスグループ」の歌を聴くことです。
主旋律と言われるメインパートはもちろん、主旋律よりも低いパートの「下ハモ」や高いパートの「上ハモ」などが綺麗なハーモニーとなっているため、「音階って面白い」と思えるはずです。
おすすめのコーラスグループは、「Little Glee Monster」です。
紅白にも何度に出場している女性コーラスグループなのですが、とにかく歌がうまく、コーラスワークが複雑で聴いていて楽しいです。
メインを歌っていたメンバーがそのすぐ後にハモリに回ったり、その逆も当然あります。
コカ・コーラのCMソングにもなった『世界はあなたに笑いかけている』など、聴いたことがある曲もあるかと思いますので、ぜひ一度聴いてみましょう。
まとめ
今回は、音痴を治すためにまず始めるべき「音階の存在を知る」ということについて解説してきました。
音痴な人の多くは、音階の存在を知り、意識し、歌い込むことで改善できます。
ぜひここで挙げた方法を実践してみてはいかがでしょうか?
きっと歌うことが楽しくなっていくはずですよ!