自分の子供が音痴かも!?って思ったら

保育園や幼稚園で覚えてきた動揺や、好きなアニメ曲をたくさん歌っているけど、
何か音程違う?リズムがズレてる?もしかして自分の子が音痴!?なんて感じるご両親へ

子供が音痴になる原因って実はたくさんあります、まずは音痴になってしまう原因を考えてみましょう!

原因①、音程が合わない

音感が乏しく正しい音程と自分が出している声の音程が違ってしまう状態、
これは大人の音痴の方でも同じで正しい音程と自分の声の音程が合っているのか?間違っているのか?わからない状態です。

音程が合わない事の改善方法

・聴覚トレーニング

音感を鍛える第一歩は音程が合っている感覚を掴む事です。
例えば楽器(ピアノがベスト)を使って簡単なスケール練習をやってみましょう、ド、レ、ミ、レ、ドが一番音程が取りやすいと思います。
今は携帯やタブレットでピアノアプリもありますのでピアノがない人はアプリでチャレンジしてみてください。
いきなり練習っぽくやるとやる気が出ないので、音ゲーム!スタート!と言ってまずは親がピアノで適当に音を出しその音程の声を出すなど楽しくやってみるといいと思います。

※この時、子供が間違った音程で歌っていても「間違ってるよ」とか、「違うよ」とかはなるべく言わないようにしてください。
大事なのは子供がやる気になっている状態をキープし続ける事、一番必要な事です!

じゃあ間違ってたらどうすればいいか?それは子供の声の音程にピアノが合わせてあげましょう。
そして音程が合っている状態を作ります、そこから少し音程を動かして合っている状態をキープします。そうやって音程が合っている感覚を掴んでいきます。

・音程が合っている人と一緒に歌う

好きな動揺、好きなアニメの曲などお子さん本人が知っている曲、好きな曲を一緒に歌いましょう。
ピアノなど楽器と同じ音程を出す練習もいいですが、同じ楽器(声)の方が感覚が掴みやすい事もあります。
この時の注意点としては、子供は声変わりをしていないので大人と違い低い声が出ないです。
音感はわかっているのに、正しい音域の声を出せないため音痴になっている事もあります。
ですのでJPOPや大人が歌う曲よりも、動揺などがいいと思います。
またKeyの調整が出来ればその子に合わせて低くしたり、高くしたりして歌いやすい様にしてあげましょう!

好きな物や言葉を使って練習!

スケールを使っての発声練習って子供にとっては「何やってんだ?」って感じると思います。
子供は自分が興味がない物は長く続かないので、好きな食べ物や好きな物や好きな言葉を音楽に変えていきましょう!

例えば果物が好きなら、ドの音程で「リンゴ~!」レの音程で「バナナ~!」ミの音程で「イチゴ~!」などアレンジはなんでもいいのでお子さんが楽しく練習出来る様にしていくと上達しやすいです。

原因②、リズムが合わない

リズムをキープするという感覚がまだ養われていないため、自分のペースで歌いだしてしまったり、正しいタイミングで歌えない事や、歌が先走ってしまったり、遅くなってしまう状態です。

リズムが合わない事の改善方法

・手拍子や足踏みをしながら好きな曲を聴く

お子さんの好きな曲や動揺などを流して、曲のリズムに合わせて手拍子や足踏みをしてみましょう。
まずはお子さんが一番取りやすいリズムでリズムを刻んでみてください、それに慣れてきたらもっと細かく手拍子をしたり、逆にゆっくりと手拍子をしたりします。ウラ拍で手拍子をしたりする。あとは大人が表拍を叩き、お子さんにウラ拍で手拍子を叩いてもらったりしても楽しいです!
※クラシック音楽は一定のリズムで曲が進行しない曲が多いのでおススメしません。

・リズム楽器を演奏する

手拍子も一番手軽な打楽器ですが、タンバリンや、カスタネットなど軽くて手軽な打楽器を演奏する事もリズムが養われおススメです!
更にリズム感を鍛えるためには、楽器を演奏しながら歌を歌う事です。これが出来るようになると、体でリズムを感じて、リズムの動きをキープして歌い出しの所がわかるようになります。

・ダンスや手遊び歌など体を動かす

アルプスいちまんじゃくなど手遊びをしながら歌うのもリズム感を鍛えるのに最適です。
またダンスも曲のリズムを聴いて体を動かすので、おススメです。
これも出来れば歌いながら踊ったり、歌ったりすると効果抜群だと思います。すことで、リズム感を養うことができます。

最後に一番大切な事

大人の音痴の方の共通点

今まで音痴で悩んでいる方のレッスンをたくさん担当して来ましたが、
皆さん共通して言えるのは、自分の歌に関して苦手意識や強いコンプレックスを持ってしまっているという事です。
なぜ強い苦手意識やコンプレックスを持っているか?話しを聞いていくと、ほとんどの場合、
「親から下手と言われた」、「学校で先生に下手と言われた」、「友達に音痴と言われた」、
そしてそこから歌う事が楽しくなくなり、歌わなくなってしまった・・・結果上達するタイミングを逃し音痴になる。というパターンが多いです。

もちろん本当に音程やリズムをとる事が出来ない子もいます、ですが誰しもが最初から完璧に歌が歌えるという事はありません。人それぞれペースは違いますが「歌を好きで楽しく歌っている事」、それが歌が上達するために一番大切な事です。

特に子供の頃はそれぞれの子供の上達するタイミングがあると思いますので、歌を楽しんで歌えている状態をキープし、少しくらいリズムや音程がずれていても「いいね!いい声だよ!」と声をかけていきましょう!

その楽しさや、自信が歌をもっと歌い、そしてもっと上手くなるために一番大切な事だと思います。