音程が外れる、音程が取れない、音が上下してもよくわからない

こんな悩みを持っている方はいませんか?または自分ではちゃんと歌っているつもりなのに、カラオケに行ったときなどに人から指摘されたりして悩んだことはありませんか?音痴の方は、音が取れていないことを気づかないことが多くあります。

私の友人がそうでした。本人はとても気持ちよさそうに歌っているのですが、一体なんの曲を歌っているのかよくわからなくて、よくよく聞いてみると、「まさかあの曲!?」と歌詞からわかることがあり、驚いたりしたものです。ところが、あんなに下手だったにも関わらず今では、好きな歌手の歌をとても上手に楽しそうに歌っています。

その友人がやっていたことといえば、好きな歌手の曲をとにかくたくさん聴いたことです。そして聴くだけでなく、音源に合わせて一緒に歌っていました。飽きるほど、何度も何度もです。

曲をたくさん聴くことで耳が磨かれていき、たくさん合わせて歌って、好きな歌手の歌い方を真似することで音程やリズムが取れるようになり、うまく歌えるようになった、という良い事例です。

このように、ある程度までは「よく聴き、よく歌う」ことで音痴を克服することができます。

歌がうまくなるためには「耳」が重要

音程やリズムが聞き取れるのはもちろんのこと、「声の要素」が聴き分けられる、というのは歌の成長にはとても重要です。響く声、安定している声、丸い声、やわらかい声、硬い声、太い声、深みのある声、張りのある声、芯のある声、などたくさんの良質の歌手の声を聴くことで耳が磨かれていき、どんな声の要素で歌うとどんな風に聞こえるか、が自分が歌う際の参考になります。

耳の良さは、持って生まれた人ももちろんいるのですが、訓練で誰でも充分、向上します。前述の私の家族がいい例です。あきらめずに、たくさん曲を聴いてください。聴くときはただなんとなくBGMとして聴いたり、ながら聴きではなく、聴くことそのものに集中することが大事です。

音程を正しく取るコツは?

①トレーニングする際、出そうと思っている音程の音源(ピアノなど)の音をまずよく聴くこと。

②聴いた音をしっかりイメージして、声に出してみること。

③その際、その音を「点」でとらえる意識で、集中して狙う。

音程コントロールを練習する場合は集中力が必要です。最初は音階練習でもゆっくり一つ一つの音を集中して点でとらえ、次にスピードをあげて正しい音程で行き来できるようにしていきます。

もう一段階、人前で聴かせられるレベルを目指すためには、呼吸や発声法といった基礎トレーニングと、歌を魅力的に表現するためのテクニックを習得し、時間をかけて体作り、声作りをしていく必要があります。ぜひそういった基礎トレーニングも体験してみてください。